【ゲームブログ作り】記事の書き方|元企業wikiのゲームライターが紹介


ライム
ライム

このブログは「好きなゲームを副業にしたい」そんな方向けのブログです。


ゲームブログってどんな記事を書くの?

前提:サイト構造はピラミッド型

攻略ブログの記事は、おおまかに大別すると「一覧記事」と「個別記事」の2種。

細かく言えば、システム解説などのナレッジ記事や時系列で構成する速報系記事などもありますが一旦割愛します。

一覧記事を親カテゴリ、アイテムの入手方法やダンジョンの攻略個別記事が子カテゴリとして下の階層に含まれます。攻略サイトは、画像のようにいくつかの親子階層が集合したピラミッド型の構造が適しています。読者とGoogleの回遊がしやすいのが特徴です。

個別評価記事

アイテムや武器、装備などのゲーム内で固有のアイテムに関する記事。

記事構成内容の例
記事タイトル例エクスカリバーの評価と入手方法
h2見出し評価
入手方法
おすすめ装備
装備させたいジョブ/キャラなど

アイテム一覧記事

個別記事で発行した武器やアイテム、装備を一覧でまとめた記事。

記事構成内容の例
記事タイトル例おすすめ装備まとめ
h2見出し例初心者向け装備:プレイヤー習熟度でh3装備を分類する
序盤の攻略装備:プレイヤーの進行度で分類する
弓装備/大剣装備:武器種で分類する

ダンジョン攻略個別記事

祠や洞窟、クエストを攻略する手順や敵情報、ボス攻略やパーティ編成などを紹介した攻略記事を個別に作成します。

以下は一般的な記事構成ですが、検索キーワードのボリュームによって変更したり見出しの順番も変わります。検索回数が多いキーワードの見出しを記事上部に持っていく事で読者とGoogleに最適化されます。

記事構成内容の例
記事タイトル例追憶の祠の攻略と行き方
h2見出し例祠の場所と行き方
▶︎画像(ピン打ち加工)/最寄りのセーブからの行き方動画

ダンジョンの攻略チャート
▶︎1.左の部屋で宝箱を取る~2.最新部で高台にジャンプして扉に入る

ボスの攻略と倒し方
▶︎ボスの行動パターン:動画/弱点箇所の解説:画像で丸をつけるなど

ダンジョン/クエスト一覧

洞窟やサブクエストなどを個別で解説した記事の集合体。チャプターやシーズンなど、ユーザーが見つけやすい分類の仕方で整頓してあげるのがコツです。

記事構成内容の例
記事タイトル例祠の場所一覧
h2見出し例◯◯地方:大まかなエリアで分類する
地上の祠一覧:マップの階層(天界/地上/地底など)で分類する

企業wikiに負けない記事とは?

企業wiki運営を9年経験している私だからこそ紹介する「個人ブログが企業wikiに勝つため攻略法」です。

企業wikiの攻略サイト立ち上げフロー

企業wikiの特徴は、ライター人数を10人~20人規模で集めて攻略サイトの立ち上げを行うため、個人ブログと圧倒的にリソースが異なります

そして、企業wikiは「ゲームが発売されたからリアルタイムで需要を調査して記事を作成する」というのが最大の特徴。

リアルタイムの需要リサーチ方法
  • TwitterなどのSNS:エゴサーチやゲーム攻略が上手いアカウントの動画等をチェック
  • Googleトレンド:検索回数が増加している関連キーワード
  • ゲーム内トロフィー達成度:プレイヤーのゲーム進捗がわかる

他にもありますが、本記事ではあまり重要ではないので割愛しますね。

ここで最も重要なのは、「攻略を見たくなるゲーム要素の記事化 < リアルタイムのユーザー需要」を優先して記事作成をしている点です。

初動はtips系記事を作成する

具体例を挙げます。まずゲームタイトルを購入してNew Gameをしたユーザーは

  • キャラメイクのやり方
  • 敵の攻撃を回避する操作方法
  • 移動手段の入手方法:(例.ゼルダの伝説→パラセール)

などのゲーム序盤で知りたいtips/システム解説系情報を知りたい方が多いです。そのため、GoogleトレンドやSNSでも検索需要が高まります。

サイドクエストなどは後回しにする

一般的に、プレイヤーはまずメインストーリーをクリアするものです。
そのため企業wikiは、需要が集中するメインストーリーを優先。サイドクエストなど「検証が必要で後から需要が発生する記事」は後回しにする特徴があります。

個人ブログは攻略需要を優先する

ここからが重要です!検索順位上位の企業wikiがごっそり検索ユーザーを取っていっても、一定数のユーザーはブログに訪れてくれて、PVを獲得し収益発生が狙える方法。それは、

「企業wikiが後回しするサイドクエストから記事を作成する」
です。

別にサイドクエストに限った話ではないのですが、要は

  1. 企業wikiが優先的に作らない=初動の需要がない
  2. 手順や場所などが複雑で「攻略記事を見たくなる」

という2つの特徴があるゲーム要素から記事を作成しましょう。

結論として、

企業wikiはユーザー需要を基に記事を作りますが、個人ブログは攻略需要を基に記事を展開した方が良い

ということです。
もちろん、企業wikiも1週間程度で後回しにした攻略需要のある記事も作成してきます。しかし、先に記事を作成して検索上位に表示されていれば、リソースも効率的な記事作成システムもある企業wikiに喰らいつけます。

例.ホグワーツレガシー

引用:ホグワーツ・レガシー公式サイト

PS5とPC版が先行リリースされたもので、人気ファンタジー小説「ハリーポッター」の世界をオープンワールドで体験できるRPG。

本タイトルでは、メインストーリーや箒の入手方法が初動で需要が高くなりました。特に需要が高かったのは、禁術「アバダケダブラ」の習得方法です。リリース前から禁術の習得方法の需要が一際高かったです。

そのため、企業wikiはリソースを使って初動のtips系記事、需要が高い呪文の習得方法、メインストーリーの攻略記事を展開しました。

一方で、いろいろな村に行ってお使いや特定の敵を倒したりするサイドクエストも数十個ありました。しかも、メインストーリーの進捗がサイドクエスト出現条件となっていたり、特定の場所に行かなければ発生しないこともあったため

「ホグワーツ・レガシーの中でも最も攻略需要が高いゲーム要素」でした。

個人ブログはこのサイドクエストを最優先で作成するべきです。

需要発生のタイミングは違えど

「企業wikiが未作成の攻略記事を展開する時間」が1週間程度発生します。この期間は検索順位も企業wikiに勝つことができ、個人ブログにとって大きな収益となります。

実際に、初動から1週間ほどサイドクエスト名の検索では個人ブログが1位を獲得していました。ホグワーツ・レガシーは、PS4やSwitch版を同時に発売していたらビッグタイトルになり得たと思うので、サイドクエストで検索順位が1位だった個人ブログの収益はとんでもない規模だったはずです。

収益の規模感

ゼルダの伝説やポケモンSV、モンハンなど各社のビッグタイトルならばPV規模は検索1位のシェア率で月間1億PVまで届きます。

そのぐらいの規模感でサイドクエストなど「一時的でも企業wikiより検索順位が上の状況」を作れたらどうなるでしょうか?

これらのビッグタイトルならば100万~1000万PVの獲得も可能です。収益で換算すれば、10万~100万円程です。

企業wikiに個人ブログが勝つ方法まとめ

それでは簡単にまとめますね。

  • 企業wikiはユーザー需要で記事を初動から作成する
  • 逆に検証が必要で後回しにするゲーム要素も存在する
  • 個人ブログは後回しにする要素を狙うべき
  • 特に、場所や手順が知りたい攻略要素の高い記事が理想
  • 初動で展開すれば企業wikiが記事を出すまでの期間に収益を稼げる

大切なのは、個人で攻略ブログを運営するならば

「企業wikiが優先的に作成をしないけど、動画やテキストで評価や攻略手順を知りたい記事を優先する」です。

個人で戦うんですから、「記事で読みたいゲームの攻略要素」に一点集中しましょう。

記事の書き方

ゲームブログで作成する記事は、上記の3ステップです。順番に解説していきます。

キーワード選定

前提として、「ブログ記事は検索クエリ=読者の知りたいことを分析して作る」ことを知っておきましょう。逆に言えば、どんなに気合の入った記事を作成しても、「検索クエリにないテーマ」ならば記事はだれも読んでくれないのです。

キーワード選定をすることで、どのような内容の記事を書くべきかを把握することができます。また、キーワードに基づいて記事の構成を作成することで、読者にとってわかりやすい記事を作ることができます。

キーワード選定の目的
  • 検索クエリ=読者の知りたいことの現れ
  • ブログ記事は検索クエリからわかる読者の知りたいことへの答え
  • 検索クエリにない記事=誰も読んでくれない記事だから書く必要がない

見出しは「問い」に対する「答え」にする

記事の見出しは、問いに対する答えを示すように構成することが重要です。読者が求める情報に対して、わかりやすくアプローチすることで、興味を引きつけることができます。

具体的には、h2の大見出しで「読者の知りたいこと=問い」を提起します。読者はこの大見出しを見て「あ!自分の知りたいことについて書いてくれてるな!」と認識します。

続く、h3の見出し部分で「解答」を書きます。続く、画像とテキスト、テーブルなどは解答部分の説明コンテンツです。内容は必ず「=(イコール関係)」が成り立つと読みやすい記事になるので意識してみましょう。

【ゲームブログ作り】見出しの作り方|キーワード選定で記事構成を考える

記事の導入部分のテンプレを作る

記事の導入部分は、読者の興味を引きつける重要な役割を持っています。そのため、具体的な事例や問題提起などを取り入れ、興味を引く文章を書くことがポイントです。

導入部分の目的
  • 読者の悩みを列挙する:こんな人が読むと得する記事とアピールする
  • 「そうそう!このテーマで悩んでるんだよー!」と読者が認識する
  • プロフィール紹介:記事テーマに専門的な知識があると説得力が増す
  • 親カテゴリ記事の内部リンク:セットで読んで欲しい記事を先に紹介する

記事の導入部分は、検索結果から流入した読者にとって「私が知りたい情報が書いてありそう!」という答え合わせ部分になります。テンプレートを用意しつつ、記事の内容をいくつか箇条書きで書いてあげるのも良いですよ。

画像と文章コンテンツを肉付けする

見出しが骨組みならば、画像やテキストなどのコンテンツは肉付け部分となります。

ライティングは必ず見出しの骨組み構成を終えてから編集しましょう。見出しとコンテンツ部分は「=関係」が成り立たなければ読みにくく、Google評価も悪い記事になります。

画像を編集して見出しの下に設置する

本記事でも利用していますが、見出しの下に画像を配置することで、見出しの内容を補完することができます。

なぜ画像を設置した方が良いのかと言うと、画像は文章をわかりやすくする役割を持っているため、読者の理解を促す=記事情報をしっかりと伝えることができるからです。

ちなみに、競合ブログを研究していて「見出し内容とあまり関係ないとりあえずオシャレで入れた画像」をよく見かけるのですが、参考にしない方が良いです。

驚いた顔の外国人ビジネスマンなどあるあるですが、関係ない画像はスクロール回数を増やすスペースの無駄遣い=読者にとってノイズとなります。

画像を設置する目的
  • 見出しの意味を“視覚的な情報で読者に伝える役割”がある
  • 見出しと関係ない画像は読者にとって“スクロールが増えてノイズ”になる

記事内画像やアイキャッチ画像の作成は、「Canva」という画像編集ツールを使っています。プリクラの落書きのような操作でプロのような画像が作成できます。画像素材も恐ろしいほどたくさんあるため、0から画像加工をするよりも「Canva」で素材をぽんぽん!と付けていく方が簡単です。

無料で使える最高峰の画像加工サービス

canva

SNS投稿やサムネ画像も豊富

テンプレと素材数が豊富でプロも愛用

簡単操作であらゆるデザインを実現

読みやすい文章:指示語や可能表現を控える

記事を読む人は、わかりやすく、明確な文章を求めています。そのため、指示語や可能表現を多用すると、読者に伝わりにくい文章になってしまいます。文章をわかりやすくするために、できるだけ具体的な表現を使うようにしましょう。

指示語&可能表現を控える目的
  • 指示語:「これそれあれどれ」が多いと、読む場所をあっちこっちに行ってしまう
  • 可能表現:「できる」「可能だ」は多用すると「ふわっとした内容」になる

読みやすい文章:語尾の調子を統一する

文章の敬語表現は、読者との距離感を表す重要な要素です。そのため、記事全体で「ですます調」か「である調」を統一することで、読者に対する適切な距離感を保つことができます。

ちなみに、「ですます調」は柔らかい印象になりますが、「である調」は論文などにも使われるため固い印象になりがちです。カジュアルなブログジャンルなら「ですます調」、ビジネス系などは「である調」と相性が良いです

ステータス表などはテーブルを使う

テーブルを使うことで、データや一覧表などをわかりやすく整理することができます。また、テーブルは見栄えが良く、読者にとっても分かりやすいというメリットがあります。

例.エルデンリング_死儀礼の鳥の出現場所一覧

リストで説明項目をパッと見でまとめる

リストというのは「箇条書き」のことです。使うことで、説明項目をパッと見でまとめることができます。読者にとってたくさん情報が書かれているよりも、箇条書きは見やすく、文章をスッキリと見せることができるため情報を理解しやすくなります。

  • 列挙する内容に順番や規則性がない場合に使う
  • 情報に対して複数の要素を書く際に使う
  • todoタスクなどは「☑️」/ 汎用的なら「・」を使う
  1. 箇条書きを数字付きで作る
  2. 手順を紹介する
  3. 後から詳細をh4孫見出しなどで説明もGOOD!
  • 最も汎用的に使うリスト
  • 項目:説明文を書く → といった書き方を統一するとGOOD
  • リストに見出しもつければ補足説明も可能
  • 見出しに内部リンクを設置してページ内スクロールもGOOD

重要なテキスト部分を装飾して強調する

記事の中で重要な箇所は、強調して表示することで、読者の注目を引くことができます。例えば、太字や色を使うことで、見やすく、わかりやすい文章にすることができます。

ちなみに、ブログ運営をするなら知っておいた方が良いのですが、読者はほぼ記事のテキストを読んでいません。見出しと画像と気になった部分のテキストを少々程度で「スクロールをシュパッ!」としてしまいます。

私の本業である大手ゲームメディアでは「見出し・画像・赤文字部分だけで記事内容が理解できるようにする」ということを研修で教えています。

記事をリライトする

最後に、リライトの重要性を解説する前に、ブログ初心者の方によくある落とし穴を紹介します。

100%の完成度じゃなくてもOK

そもそも、情報を繰り返し編集できるのがwebページです。ドロップ場所が新たに判明したら追記を繰り返して入手場所記事が完成に近づいていきます。そのため、初回の記事公開時は100%ではなくても公開してしまいましょう。

注意書きなどで「ただいまプレイしながら情報を集めています。」などをしておくことで記事下のコメントから読者が情報提供してくれる場合もあります。

webページにおいて、記事やドメインの年齢(初回検索エンジン登録からどれほど時間が経過したか)は重要です。SEO評価にも影響するため、記事はなるべく早く公開→リライトを重ねて完成度を高めるということを覚えておきましょう。

SEO対策:フレッシュネスアルゴリズムでも重要

リライトは本来の意味は「書き換える」です。ブログ記事などwebコンテンツにおいては、ブラッシュアップ(情報を更新/構成や読みやすさの改善)を行う意味合いが含まれます。

Googleからすると、「お!この記事は最新の情報を書いてくれてるから検索したユーザーに有益だな!」

といった評価に見直してくれます。つまり、記事更新で内容を常によくしていれば検索順位の上昇=SEO効果が発生するということです。

【ゲームブログ作り】リライトとは?やり方とアクセス改善のコツ

記事は導線設定を終えて完成する

例.エルデンリング_スケルトンの倒し方

頑張って見出し構成→文章や画像を入れて記事を公開設定にしたらおしまい!というわけではありません。記事は、いろいろなブログ内の記事同士で内部リンクを設定することで読者の目に留まりやすくなります

記事をグルーピングして一覧化する

記事をグルーピングして一覧化することで、読者にとって読みやすいサイトにすることができます。また、記事を一覧にすることで、記事の量やカテゴリーごとのバランスを把握することができます。

また、多角的に記事をまとめるというのが一覧作成の目的です。例を見ていきましょう。

個別作成から一覧記事作成の例
  1. 個別記事を作成する→ゼルダの伝説の新作レビュー記事を作成する
  2. A:一覧記事:2023年のおすすめゲーム記事を作成
  3. 個別記事を一覧記事Aの中にリンク設置する→ハブページ化
  4. B:一覧記事:Switchのおすすめゲーム記事を作成
  5. 個別記事をBの一覧記事にも設置する

上記のように、枝葉である個別記事に対して、木の幹である記事を作成して内部リンク設置するのが一覧化です。

収益化を目指すブログの場合、アフィリエイト広告の提携をしたサービスを体験してみたレビュー評価記事を作成した場合も同じです。「サービスAの評価記事」に対して、色々な角度・切り口のグループ=一覧に個別記事を入れることが大切です。

内部リンクを設定する

内部リンクを最適化することで、記事の閲覧率を上げることができます。前述した一覧記事 ⇄ 個別記事の行き来がブログ運営で良いサイト設計となります。

同時に覚えておきたいのは、「内部リンクは情報の深さ・深度を意識すると良い」ことです。

一覧化の例のゼルダの伝説の新作レビュー評価記事を使っていきます。

個別⇄一覧の内部リンク例
  • 2023年おすすめゲーム記事:複数のゲームを紹介することが主目的
  • 一覧記事では詳しい評価を書くとボリューミーになる = 情報を浅くする
  • 一覧から個別記事に誘導する→深掘りした情報は個別記事にあるため
  • 逆も同様で、個別記事から他の比較を見たい場合は一覧記事リンクが欲しい
  • 情報深度と内部リンクの相互導線はサイトマップのカテゴリ設定と同じ意味になる

ゲームブログは10分で作れる

この記事では、記事の書き方について解説しました。

好きなゲームの攻略情報やプレイ日記をブログで発信したいと思った方は是非こちらの記事を参考にしてみてください。
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